ReoGrid v4 リリースノート
v4.3.0
変更点
IsValidAddress
をIsValidAddressFormat
にリネーム。より明確な名称に変更。Worksheet.IsValidAddress
を追加。アドレス文字列をより厳密に検証可能に。IsValidCellAddress
,IsValidRangeAddress
を追加。アドレスの有効性を確認しながら座標オブジェクトを安全に生成できるように改善し、パフォーマンスも向上。- ReoGrid 内部処理において
IsValidCellAddress
/IsValidRangeAddress
を利用することで堅牢性を向上。 - 遅延ロード(Lazy Loading)時にズーム操作を行うとセルが正しく読み込まれない問題を修正。
ADDRESS
関数を強化。参照セルの値から動的にアドレスを生成できるよう改善。INDIRECT
関数を強化。セル参照の管理をより正確にし、小文字アドレスも正しく解釈できるよう改善。- ズーム時に行番号テキストが拡大縮小されない問題を修正。
- 一部の
RichFormatText
を含む Excel ファイルを読み込み・書き出しした際にファイルが破損する問題を修正。
対応プラットフォームの更新
- 対象フレームワークを
net8.0-windows7.0
からnet8.0-windows
に変更。
より汎用的な .NET 8 Windows 環境に対応。
v4.2.4
改善点
- ワークシート複製(クローン)後の再計算を改善
- 共有数式・依存チェーンを含むシート複製直後に計算結果がずれたり未更新になるケースを解消。
- クローン生成時に参照再マッピングと再計算順序を整理し、即時に一貫した表示を保証。
- 多くの場合、既存コード側で追加の
Recalculate
呼び出しが不要に。必要に応じて明示再計算は従来どおり可能。
- 罫線(Border)Excel 出力の信頼性向上
- 空/透明境界を余計な “thin” として書き出さないよう正規化。
- Dotted / DashDot / DashDotDot / medium* 系とのマッピングを修正し、再インポート時の形状崩れを防止。
- 「外側のみ」設定時に角セルへ不要な反対側線が復活する問題を解消。
注意事項
- 過去バージョンで「外側のみ」設定後に意図せず付いていた内側線を利用していた場合は、明示的に設定し直す必要があります。
- 複製直後に独自で
Recalculate
を呼んでいたコードは冗長になる可能性あり(性能チューニング目的なら残しても可)。
v4.2.3
新機能・改善
- Excel 互換性向上
0
をFALSE
として解釈可能に変更。- IF 関数などで 0 → FALSE、0 以外の数値 → TRUE として評価。
- ルックアップ関数を実装
VLOOKUP
:完全一致/近似一致、数値・文字列キーに対応。第4引数でTRUE
/FALSE
のほか1
/0
も解釈。HLOOKUP
:横方向検索に対応。MATCH
/XMATCH
:検索位置を返す関数。方向指定(0
,1
,-1
)に対応。XLOOKUP
:柔軟な検索を実現。if_not_found
、一致モード、検索モードをサポート。
- 演算子の改善
- 乗算演算子(*)で数値文字列を数値に変換して計算可能に(例:
"10"*2 → 20
)。
- 乗算演算子(*)で数値文字列を数値に変換して計算可能に(例:
- エラー処理の改善
- ゼロ除算を
InvalidValue
(Excel 互換の#DIV/0!
)として処理。 FormulaStatus
がNormal
ではなくInvalidValue
となるよう修正。
- ゼロ除算を
注意事項
- 近似一致を利用する場合、Excel と同様にデータが昇順または降順にソートされている必要があります。
v4.2.0
改善点
- 安定性の向上
- 描画性能の向上
v4.1.0
新機能・修正
- .NET 8 および .NET Framework 4.8 に対応
- 書式設定で赤字指定が正しく表示されない問題を修正
v4.0.0
新機能
- Lazy Loading 超高速のデータ読み込みモードに対応
- 複数行ヘッダーの対応
- WPF版を大幅に強化
- データソースの仕組み
- DropdownListCell の強化
- ComboListCell を追加(自動補完機能にも対応)
- Excel のカスタマイズ書式パターンに対応
- アウトラインの強化
- カスタマイズ条件フィルター
- 条件付きスタイルの対応
- 文字列の検索機能を追加
- セルロック機能の強化
- 入力制限(バリデーション機能)を追加
- ワークシートのデータを 0列・0行に対応
- 描画のさらなる高速化
- 浮動小数点型の計算精度補正
- WinAppDriver を介した自動テスト対応
- より多くの数式が利用可能に
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